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今こそ活用したいコンテンツマーケティング! 顧客を育成するコンテンツの種類やツールをご紹介


目次[非表示]

  1. コンテンツマーケティングとは?
  2. 従来のマーケティングと何が違う?
  3. メリットと注意点をチェック!
  4. コンテンツマーケティングに使えるツール
  5. まとめ

今回は、近年多くの企業がマーケティング手法として取り入れている「コンテンツマーケティング」についての記事です。

なぜ、現代のマーケティングに相性が良いとされているのか。その理由や活用メリット、コンテンツの種類などを解説していきます。
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コンテンツマーケティングの全体像を理解したい方はチェックしてみてください。


コンテンツマーケティングとは?


コンテンツマーケティングは、将来の顧客となる可能性があるユーザーに価値のあるコンテンツ(情報)を提供し、そのコンテンツをきっかけに徐々に見込み客として愛着を高め、信頼関係を築きながらファンとして定着してもらい、自社のサービスや製品の価値を伝えていくというマーケティング手法です。


コンテンツとして使えるものは、文書や画像、動画などがありますが、多くの企業は、SNS・Webサイト・動画プラットフォームなど、さまざまな形式のコンテンツを組み合わせながら利用しています。


単純に商品の購入意欲を高めて売り上げに繋げるだけではなく、時間を掛けながら長いスパンで見込み客との信頼関係を構築したり、企業のブランディングに活用したりすることが可能です。


従来のマーケティングと何が違う?


実はコンテンツマーケティングという手法は、ここ数年の内に登場したものではありません。では、新しい手法ではないコンテンツマーケティングが、なぜ今になって注目されているのでしょうか。


それは、企業側が積極的に売り込んでいく「売り込み型」のマーケティングに効果が無くなってきたためです。例えば、私たち自身もTVCMには飽き、動画に挟まれる広告のスキップまでの数秒も退屈に感じていないでしょうか。さらに、日々送られてくるメールマガジンも、余程気になるタイトルでもなければ開封せずゴミ箱に捨ててしまったりしていませんか?


すでに私たちを含めた一般的なユーザーの多くはもう、企業の一方的なメッセージには見向きもしなくなりつつあります。もちろん、今でも「買ってみようかな」、「こういう商品が欲しかった」と思えるメッセージ性がある広告に出会うこともありますが、そのような感動も少なくなったと感じていないでしょうか。


企業の都合だけを考えて発信されたものは、ユーザーの気持ちに寄り添えていません。そこで、企業側が情報を押し付けるのではなく、ユーザーが知りたい情報(コンテンツ)を作り、そこから顧客へと育てていくコンテンツマーケティングに取り組むようになったのです。これは、ユーザーが何か欲しいものを見つけた時、〈ユーザー自身が情報を選択できる側になった〉ことが関連しています。


メリットと注意点をチェック!


ユーザーの行動変容も含め、コンテンツマーケティングが受け入れられやすいものになったことはお分かりいただけたと思います。


では、コンテンツマーケティングに取り組むメリットは何なのか?ここで具体的なメリットを説明していきます。また、良い点だけではなく、コンテンツマーケティングならではの注意点もありますので併せてチェックしてみましょう。

<メリット>


■作成したコンテンツは資産

自社のオリジナルコンテンツは、広告とは違います。プロモーション期間が終わってしまうと買い手側との接点がなくなる広告とは違い、そのコンテンツが存在する限り、集客ツールとして買い手との接点を生み出し続けることができる強力な資産となります。

■SNSとの相性は抜群!

「バズった」ことで商品の認知が高まった。このようなニュースを目にすることは非常に多くなりました。これは、SNSの拡散機能がポジティブに働いたことによるプロモーション効果です。いわゆる“広告的”な動きを意識せずとも、ユーザーが良いと思ったコンテンツであれば積極的に広めたり、ファンになったりしてもらえるため、見えないところで潜在顧客を集めてくれます。

■顧客との接点が増える

コンテンツがあることで、長い期間に多くの潜在顧客との接点を生み出し続けられます。将来的な顧客を増やすという目線で考えれば、直ぐに購入に至る顧客だけではなく、いつか顧客になるかもしれないユーザーとの繋がりを増やしていくことも大切です。コンテンツに興味を持ち続けてもらう事で見込み客を育成することができます。

■顧客ロイヤリティの向上

なんとなくブログやSNSをチェックしていただけなのに、いつの間にかその企業に愛着が湧いてしまった、といったことも良くあることです。その企業だけの魅力あるコンテンツを発信し続けることは愛着(ロイヤリティ)の向上に役立つものとなります。好意的な感情から商品の購入だけでなく、コンテンツの拡散に繋がる可能性もあります。その結果、他社との比較検討がされにくくなり、リピーターになってもらいやすいなどのメリットが発生します。

<注意点>


■手間がかかる

価値のある情報を発信するには、戦略や分析、制作チームなどが必要となります。質の高いコンテンツを作るためには、高度な分析スキルや戦略を立てられる人材を探し、制作サイドの人材も確保しなければなりません。社外へ外注するならばその分のリソースも考えなくてはならず、ある程度の手間がかかることは念頭に置いておかなければなりません。

■時間がかかる

コンテンツマーケティングをスタートした時点ではWebサイトやブログも思ったほどアクセス数が上がらない、SNSの反応も薄いと悩んでしまいがちです。認知が広がるまでは、成果に繋がりにくい性質であるということを覚えておきましょう。短期間で成果を得たい場合にコンテンツマーケティングは不向きな手法です。


コンテンツマーケティングに使えるツール

 
“マーケティング”といえば、広告を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、コンテンツマーケティングで運用するものは、ユーザーにとって価値のある情報を発信するすべてのツールを指します。


Webサイトもそうですが、YouTubeやInstagram、X(旧Twitter)などのSNS、メールマガジン、ブログ、さまざまなものがあります。そのため、企業側は、これらのツールを自社のターゲットとするユーザーに合わせることが重要です。


まずは、相性の良いツールは何か? 組み合わせて使う方法は無いか? など、ペルソナやカスタマージャーニーマップを使って確認してみましょう。


ここでは、代表的なものについてピックアップし、特徴を説明していきます。

■ブログ

企業が発信するブログなので、自社のサービスや製品を解説しながら宣伝したり、業界のトレンドや専門知識についての記事を投稿していきます。本数を集め、ある程度のボリュームを出せるようになればSEO対策の強化ができます。
しかし、同じテーマを扱った他社の記事の方が良い内容だと検索エンジンに判定されると表示順位が下がってしまいますので、定期的なリライトなどのメンテナンスが必要です。

■ウェビナー

オンラインで行うセミナーとして、コロナ禍以降は多くの企業が情報発信に活用するようになりました。対面のセミナーではないため、遠方の顧客獲得に有効であり、企業側も会場レンタルの手間やコストを省けます。
再利用できる内容であれば、コンテンツを録画して参加できなかった顧客にも後から情報発信ができます。

■メールマガジン

顧客にイベントや商品の案内、業界ニュースなどを届ける際、一斉配信できるというメリットがあります。
開封率を上げることが課題となりますが、内容を分析し、引きのあるメールタイトル、文章ボリュームや書き方などを工夫することで、自社サイトへ誘導することもできます。

■ホワイトペーパー

主に製品やサービスの機能解説をした文書であるため、BtoB商材と相性の良いツールです。
サイトに訪れているユーザーは、ある程度サービスや製品に興味があると判断できるため、ホワイトペーパーのダウンロードの際に見込み顧客の情報を獲得できます。

■動画

テキストや画像のみの情報に比べ、動画は情報を分かりやすく発信できるという特長があります。そのため、企業が新商品の発表や製品の説明動画としてYouTubeを活用していることも多いです。
動画では、商品以外にも従業員のストーリーや、企業そのものの情報を発信する時などにも便利なツールです。

■SNS

X(旧Twitter)、Instagram、Facebook、TikTok…、さまざまなプラットフォームが存在しますが、商品や企業をPRする際に相性の良いSNSを使いましょう。
フォロワーを通じてコンテンツが拡散されやすくなり、大きな宣伝効果を生み出してくれるものとなります。


まとめ


これまで何となくコンテンツを作成してきた方も、自社コンテンツを作るメリットやツールの特徴、気を付けるべき点が理解できたのではないでしょうか。

〈今回の記事のポイント〉
・企業側の一方的な発信がユーザーに受け入れられにくくなっている。
・企業側がユーザーに目線を合わせ、有益な情報を発信する必要がある。
・コンテンツマーケティングには時間がかかるなどのデメリットもあるが、顧客のロイヤリティを高められ、将来の顧客を育成する効果がある。

個人が情報を取捨選択できるようになった時代だからこそ、価値あるコンテンツがユーザーを育て、市場を広げるきっかけを掴むツールへと進化しました。解説してきた内容を参考に、他にはない、自社だけのコンテンツ作りにご活用ください。






BE Magazine編集部
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